フェルデンクライス・メソッドとは

フェルデンクライス・メソッドとは

フェルデンクライスメソッドは、動作を通して、人間が本来持っている機能を回復し、最大にするための総合的な再教育の方法です。

このメソッドは、人間が成長過程で、動きを学び、そして動きを通してあらゆることを学ぶシステムに基づいて開発されました。

これは外から見ると、単純な動きの繰り返すだけに見えますが、単なる肉体訓練や体操とは違います。動きによってからだの感覚を呼び起こし、さらにそれを深めることによって意識を拡大し、からだの機能を有機的に再統合し、身体的にも精神的にもあらゆる人間活動を活性化します。

どんな分野の人にとっても、よりよく生きる力を与えてくれる、わかりやすい実際的な方法です。

フェルデンクライスメソッドの2つの方法

グループレッスン(Awareness through Movement:ATM 動きを通しての気づき)
プラクティショナーが言葉で動きをガイドし、各自が自分のイメージで動きを行います。

個人レッスン(Functional Integration:FI 機能の統合)
プラクティショナーとのマンツーマンのレッスンです。手で触れて直接動かすなどして「気づき」のプロセスを誘導します。

どちらのレッスンの場合も、「楽に」「心地よく」「ゆっくり」という形容があてはまるシンプルな心地よい動きが基本。「動きと感覚」に注意を向けることで、機能的で効率のよい動きをを学んでいきます。
私達の習慣的な体の動きが、どれほどパターン化し硬直化しているか気づき、本来持っている、ダイナミックで、優雅で、無駄のない動きをする能力を再開発していきます。
この学習の過程で得られる「気づき」は、単に動きを良くすることに留まらず、自己イメージを現実化していく働きもあります。

「不可能なことを可能に、可能なことをより簡単に、簡単なことをより優雅に」
「最小の努力で最大の効率的な動きをするためには、筋肉の力ではなく、どのように身体が動くかを組織化することである。」モシェ・フェルデンクライス